「八咫烏(やたがらす)と陰陽道の現在はどうなっているのか、また、どういう組織ですか?」という疑問を抱えて、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。その正体は何ですか?という根源的な問いや、秘密結社として本当に実在するのかという関心を持つ方は少なくありません。さらに、現在の八咫烏は誰が率いているのか、ヤタガラスの家系や末裔は存在するのか、そして関連する神社の場所はどこなのかといった具体的な情報も気になるところでしょう。八咫烏陰陽道のメンバーは一体誰なのか、この記事では、①神話上の霊鳥、②歴史上の陰陽師、③現代で語られる秘密結社という3つの側面を区別しながら、謎に包まれた八咫烏の実態に迫ります。
この記事での情報源ラベルについて
本記事では情報の信頼性を明確にするため、以下のようなラベルを使用します。
【神社公式】…当該神社の公式サイトや公認刊行物。
【学術概説】…大学や研究機関が公開する学術的な解説。
【自称情報】…公的・学術的な裏付けがなく、特定の団体や個人が主張する情報。
- 八咫烏に関する神話や歴史上の事実
- 秘密結社として語られる組織の主張や噂
- 裏天皇やメンバー構成に関する情報の信頼性
- 八咫烏にゆかりのある神社や家系について
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八咫烏と陰陽道、現在の組織像に迫る
- 秘密結社は実在?八咫烏の組織概要
- 神話から続く八咫烏の正体とは何か?
- 賀茂氏が中心?ヤタガラスの家系と末裔
- 天皇を支える「裏天皇」という存在
- 八咫烏ゆかりの神社と信仰の場所
秘密結社は実在?八咫烏の組織概要
「八咫烏」は、日本の歴史の裏側で暗躍してきたとされる秘密組織として、特に陰謀論やオカルトの文脈で語られることがあります。しかし、その存在を公的、学術的に証明する信頼できる資料は確認されていません。
秘密結社としての八咫烏は、「古代から日本の神道や宮中祭祀を裏で支えてきた陰陽師集団」と主張されています。例えば、その結成は744年に聖武天皇が吉備真備に密勅を下して組織させたと語られることがあります。
[自称情報]学術的根拠のない主張
この「744年設立説」をはじめ、組織に関する具体的な情報の多くは、オカルト系の書籍や一部のウェブサイトで語られているもので、学術的な裏付けはありません。「秘密結社」としての八咫烏は、あくまで公的な歴史とは別の文脈で語られる存在であると理解することが重要です。
その主張によれば、彼らは「迦波羅(かばら)」と呼ばれる秘術を用い、天皇の身辺警護から日常の世話まで、多岐にわたる役割を担っていたとされます。このように、八咫烏という存在は、歴史の謎と現代の都市伝説が交錯する、非常にミステリアスなテーマなのです。
神話から続く八咫烏の正体とは何か?
熊野三山の八咫烏の正体は、京都の下鴨神社に祀られている賀茂建角身命だそうです。 pic.twitter.com/IWDzIH4UIk
— ニニギ (@mnktkrsm785) June 9, 2024
「八咫烏」の正体を理解するためには、神話と、後世に語られる説を区別する必要があります。まず、信頼できる古典における八咫烏の正体は、日本神話に登場する「神の使い」としての霊鳥です。
『古事記』や『日本書紀』には、初代天皇とされる神武天皇が東征の際に熊野の山中で道に迷ったところ、天からの遣いである一羽の大きな烏が現れて一行を大和まで導いた、と記されています。この導きのカラスが八咫烏であり、太陽の化身とも考えられています。
よく知られる「三本足」の姿ですが、実は『古事記』や『日本書紀』にその記述はありません。これは、古代中国の太陽の象徴である「三足烏(さんそくう)」の思想が、後に日本の八咫烏信仰と結びついて定着した姿とされています。
[神社公式]三本足の象徴的な意味
熊野本宮大社の公式サイトなどでは、八咫烏の三本の足はそれぞれ「天」「地」「人」を表し、神と自然と人間が同じ太陽から生まれた兄弟であることを示す、と解説されています(参照:熊野本宮大社 公式サイト)。この解釈は、八咫烏の持つ深い精神性を物語っています。
一方で、秘密結社としての八咫烏の正体は、古代氏族である賀茂氏の一部であった、とする主張があります。これは、賀茂氏の祖神「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」が八咫烏に化身したという伝承に基づいています。しかし、これはあくまで特定の説の中での話であり、学術的に合意されたものではありません。
賀茂氏が中心?ヤタガラスの家系と末裔
八咫烏と古代氏族・賀茂氏(かもし)との関係は、歴史と神話、そして現代の説が複雑に絡み合う部分です。まず、史実として、賀茂氏は安倍氏(後の土御門家)と共に、平安時代に国家機関であった「陰陽寮」で中心的な役割を世襲的に担いました。彼らは暦の作成や占術を通じて朝廷に仕えたエリート官僚であり、これは歴史的な事実です(参照:國學院大學デジタルミュージアム)。
この史実とは別に、神話の世界では、賀茂氏の祖神である賀茂建角身命が八咫烏に化身したと伝えられています。この伝承は、京都の下鴨神社の公式な由緒にも記されており、賀茂氏と八咫烏信仰の深いつながりを示しています。
[学術概説]史実と説の区別が重要
- 【史実】賀茂氏は国家機関「陰陽寮」で活躍した官僚の一族。
- 【神社公式】賀茂氏の祖神は八咫烏に化身したとされる。
- 【自称情報】その賀茂氏が「秘密結社・八咫烏」の母体である、と主張されている。
このように、「賀茂氏が陰陽寮で活躍した」という史実と、「賀茂氏が秘密結社の母体である」という説は、分けて考える必要があります。賀茂氏の血を引く人々は現代にも存在すると考えられますが、彼らが秘密結社の末裔であると断定することはできません。
天皇を支える「裏天皇」という存在
八槻都々古別神社参拝
創建 811年 陸奥国一宮、式内社祭神 味耜高彦根命
朱塗りの社殿が美しい神社、味耜高彦根命は大国主命の神子で神武天皇に娘を嫁がせ実質裏天皇とも八咫烏の正体とも言われる出雲族ですが上手く朝廷にくい込んだ世渡り上手な神様です(笑)
さて帰ろう🚗 ³₃ pic.twitter.com/ipGqBmP1dK— ちゃろ (@charomasa5) September 1, 2025
「裏天皇(うらてんのう)」という言葉は、八咫烏に関する話の中で最も謎めいており、象徴的なキーワードです。しかし、これは八咫烏を名乗る団体や、一部の陰謀論で語られる俗称であり、公的な根拠は一切ありません。
その主張によれば、裏天皇の役割は「表の天皇に代わり、国家安泰のための最も重要な神事を秘密裏に執行すること」とされています。八咫烏の組織の頂点には、「大烏(おおがらす)」または「金鵄(きんし)」と呼ばれる3人の指導者がおり、この三位一体の存在が裏天皇として機能した、と語られます。
[自称情報]信頼性に関する注意
「裏天皇」という存在や、その具体的な役割、組織構造に関する話は、いずれも自称団体や二次的な情報源に基づくものです。日本の皇位や皇族に関する制度は皇室典範で定められており、「裏天皇」という役職は存在しません(参照:皇室典範 e-Gov法令検索)。あくまで現代に語られるミステリーの一つとして捉えるのが適切です。
日本の歴史や皇室を、公的な制度とは別の霊的な側面から支えるシステム、という物語は非常に興味深いものですが、事実として扱うには根拠が薄弱であると言わざるを得ません。
八咫烏ゆかりの神社と信仰の場所
八咫烏の謎めいた側面とは別に、その信仰は日本の神社に確かに根付いています。八咫烏への理解を深めるには、これらの聖地を訪れるのが良いでしょう。
八咫烏信仰の中心地は、和歌山県の熊野三山(くまのさんざん)です。神話で神武天皇を導いた舞台であり、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社では、八咫烏を神の使いとして篤く信仰しています。特に日本サッカー協会のシンボルマークに採用されて以来、勝利を導く神としても人気を集めています。
新宮市の公式観光情報などによると、熊野速玉大社の境内には、末社として「八咫烏神社」が実際に祀られています(参照:新宮市観光協会)。これは八咫烏信仰の確かさを物語っていますね。
ここでは、代表的な八咫烏ゆかりの神社を、その関連性の情報源と共に紹介します。
神社名 | 所在地 | 八咫烏との関連性(情報源) |
---|---|---|
熊野本宮大社 | 和歌山県田辺市 | 【神社公式】八咫烏信仰の総本宮。神使として祀る。 |
熊野速玉大社 | 和歌山県新宮市 | 【行政公式】熊野三山の一社。境内に八咫烏神社がある。 |
熊野那智大社 | 和歌山県那智勝浦町 | 【神社公式】熊野三山の一社。八咫烏信仰が篤い。 |
下鴨神社 | 京都府京都市 | 【神社公式】祭神が八咫烏の化身とされる。※「組織の仮本宗」は自称団体の主張。 |
八咫烏神社 | 奈良県宇陀市 | 【伝承】八咫烏命(賀茂建角身命)を直接祀る。 |
八咫烏と陰陽道は現在、誰が関わっているのか
- 現在の八咫烏を率いる代表者は誰ですか?
- 八咫烏陰陽道のメンバーは公表されている?
- 戸籍がない?メンバーにまつわる噂の真偽
- 八咫烏の組織に入りたい?その入り方とは
- スターシードをスカウト?次世代の育成
- 都市伝説?現代における八咫烏の活動
現在の八咫烏を率いる代表者は誰ですか?
秘密結社とされる八咫烏の内部情報が明かされることはありませんが、近年、自らを「八咫烏の代表者」として公にした人物がいます。その人物は、林裕之(はやしひろゆき)氏です。
林氏は2011年頃、八咫烏の公式サイトとされるウェブサイトを開設し、組織の歴史や理念の一部を公開したことで注目されました。ただし、彼の立場は組織の最高指導者ではなく、あくまで一般社会との窓口となる「表向きの代表者」であると自ら説明しています。
[自称情報]林裕之氏に関する主張
- 2011年に八咫烏の代表者に補命されたと主張。
- 公式サイトで情報発信を行っていた(現在は閉鎖)。
- 次世代メンバーの育成に関わっていると主張。
これらの情報はすべて林氏側から発信されたものであり、その主張が八咫烏という存在(仮に実在するとして)の総意を反映しているか、また林氏自身の立場が客観的に証明されているわけではありません。彼の存在によって八咫烏の物語は新たな展開を見せましたが、その情報の取り扱いには慎重な姿勢が求められます。
八咫烏陰陽道のメンバーは公表されている?
安倍晴明を含めた腕利きの陰陽師は、この秘密結社・八咫烏と深い関係を持っていたといわれています。というのも、八咫烏の正式名称は「八咫烏陰陽道」であり、結成メンバーには安倍晴明の師匠にあたる賀茂一族の祖先が関係していたのです
なので、ドルさんの近場の寒川神社とも関係が有ります— isawanin2 (@IZUJIN2) April 3, 2024
結論から申し上げますと、八咫烏陰陽道のメンバー構成や個々の名前は一切公表されていません。これは、秘密結社とされる組織の性質上、当然のことと言えるでしょう。
彼らの使命は、日本の国体を陰から支えることであり、その存在が表沙汰になることは組織の根幹を揺るがす、と主張されています。そのため、メンバーに関する情報は徹底して秘匿されているのです。
根拠のない憶測に注意
インターネット上では、旧皇族や特定の政治家、財界人などがメンバーではないか、といった噂が絶えません。しかし、これらはどれも確固たる証拠のない憶測に過ぎず、安易に信じるべきではありません。
「大烏」を頂点とする階層構造がある、といった説も流布していますが、これもまた外部からの情報に基づく推測の域を出ません。この徹底した情報管理こそが、八咫烏というミステリーを現代に至るまで維持している最大の要因だと言えます。
戸籍がない?メンバーにまつわる噂の真偽
八咫烏に関する噂の中で、特に人々の想像力をかき立てるのが「上位メンバーは戸籍を持たない」という説です。これが事実なら、彼らは法的に「存在しない人間」として、完全な隠密活動が可能になります。
しかし、この説は社会制度上、極めて非現実的と言わざるを得ません。現代の日本において、戸籍がなければ教育、医療、金融、行政サービスなど、生活のあらゆる面で困難に直面します。
現実的な問題点
戸籍がなければ、学校教育を受けることや、国民健康保険に加入することができません。また、銀行口座の開設やパスポートの取得も不可能です。これらの問題をクリアする特別な手段がある、と物語は語りますが、それを裏付ける証拠はありません。
そのため、「戸籍がない」という話は、八咫烏の超越性を強調するための象徴的な都市伝説と考えるのが妥当です。公的な根拠は一切なく、あくまでミステリーの一部として楽しむべきものでしょう。
八咫烏の組織に入りたい?その入り方とは
八咫烏に入りたいけど
私の能力では到底及ばない世界。
大衆を護るための命懸けの日々
皆々様に深謝申し上げます。私には
私のやるべきことがある。何をすべきかわかっているから
Facebookで10年ここで2年半
書き続けてきました。後継者ではなく、弟子としての書
命ある限り、有難き我が人生。 pic.twitter.com/vLdC2op7zJ
— 愛 (@stmr_moon) April 3, 2025
その神秘的なイメージから「八咫烏の組織に入りたい」と考える人もいるかもしれませんが、一般人が自らの意志で加入することは事実上不可能です。
八咫烏とされる組織はメンバーを公募しておらず、その門戸は固く閉ざされています。メンバーになるための条件は、主に以下の二つであると主張されています。
[自称情報]メンバーになるための条件
- 世襲: メンバーの血縁者、特に特定の家系に生まれること。
- 養子: メンバーに見出され、幼少期から養子として特殊な教育を受けること。
このように、生まれながらにその道が定められているか、ごく幼い頃に選抜されるかのいずれかであり、外部の人間が後から加わる余地はないとされています。
「八咫烏」を名乗る団体への注意
近年、「八咫烏」や「陰陽道」を名乗り、セミナーや入会を勧誘する団体が存在するようです。しかし、本物の八咫烏(仮に実在するとして)がそのような形で活動することは考えられません。安易に接触することは避けるべきです。
スターシードをスカウト?次世代の育成
八咫烏の後継者育成について、近年「スターシード」と呼ばれる青少年をスカウトしている、という新たな説が語られています。しかし、この説の出典は自称団体に紐づく媒体に限られており、信頼できる情報ではありません。
その主張によれば、「スターシード」と呼ばれる特別な霊性を持つ子供たちを組織が独自に見つけ出し、後継者候補として教育しているとされます。神道学や秘術を授け、その中から次世代のメンバーを選抜するというものです。
この話は、主に八咫烏の代表者を名乗る人物周辺から発信されている情報です。もし事実であれば、組織が血縁という伝統的な枠組みを超え、新たな基準で存続を図っていることを示唆しますが、それを裏付ける客観的な証拠は存在しないのが現状です。
総括:八咫烏と陰陽道の現在とは?秘密結社の謎と実在説を解説
この記事では、神話、歴史、そして現代に語られる説という三つの側面から「八咫烏」を解説しました。その実態は謎に包まれ、どこまでが事実でどこからが物語なのか、判断は非常に困難です。最後に、本記事の要点を改めて整理します。
- 八咫烏は神話で神武天皇を導いた霊鳥であり、史実とは区別される
- 三本足の姿は後世の解釈で、神話本文の記述ではない
- 歴史上、賀茂氏は国家機関「陰陽寮」で活躍したが、秘密結社ではない
- 「秘密結社・八咫烏陰陽道」は、陰謀論などで語られる存在で公的記録はない
- 744年設立説や「裏天皇」といった主張は、学術的根拠が確認されていない
- メンバーが戸籍を持たないという噂は、社会制度上非現実的で都市伝説の可能性が高い
- 熊野三山は八咫烏信仰の中心地であり、下鴨神社は祭神が八咫烏に化身したと伝える
- 下鴨神社を「組織の仮本宗」とするのは自称団体側の主張である
- 現在、林裕之氏が組織の「表向きの代表者」を名乗っているが、その立場は客観的に証明されていない
- 「スターシード」のスカウト説も、信頼できる情報源ではない
- メンバー構成や具体的な活動は一切が非公開であり、憶測の域を出ない
- 八咫烏に関する情報の多くは、神話、史実、そして根拠の薄い主張が混在している
- 日本の歴史ミステリーとして非常に興味深いテーマである
- しかし、その存在や活動について断定することはできない
- 語られる情報の真偽については、常に慎重な視点を持つことが重要である