九星気学の同会の出し方|本命星や傾斜も基礎から解説

九星気学の同会の出し方|本命星や傾斜も基礎から解説

九星気学に興味を持って学び始めると、多くの人が同会という考え方でつまずきます。本命星や月命星までは調べられても、そこから先の九星気学の同会の出し方となると、途端に難しく感じてしまう方も少なくありません。あなたも、盤を重ねる意味や手順がいまひとつ腑に落ちず、途中で止まってしまった経験はないでしょうか。

この記事では、初めて触れる読者にもわかるように、順を追って仕組みを整理していきます。同会と被同会の違いから、前提となる本命星や月命星の求め方、さらに運勢や相性、傾斜宮の見方までを一つずつ噛み砕いて解説しました。専門的に見える技法であっても、分解して考えれば決して複雑ではありません。読み終える頃には、自分自身の星を自力で導き出し、日々の判断に役立てられるようになっているはずです。

  • 同会と被同会の違いと、それぞれが示す運勢の意味
  • 本命星と月命星を正確に割り出す計算の手順
  • 後天定位盤と年盤を重ねて同会を導く具体的な方法
  • 傾斜宮や相性、方位まで含めた実践的な活用のコツ
目次
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九星気学の同会の出し方と基礎

  • 同会と被同会の違いとは?
  • 本命星の出し方と計算方法
  • 月命星の出し方と早見表
  • 本命星と月命星が同じ時の切り替え
  • 節入りを踏まえた星の求め方

同会と被同会の違いとは?

まず押さえておきたいのは、同会と被同会が正反対の視点を持つという点です。同会は自分から外へ向かう能動的な動き、被同会は外から自分へ向かってくる受動的な動きを表しています。この二つをセットで見ることで、運勢の流れを立体的に読み解けるようになります。

なぜ二つに分けるのでしょうか。理由は、人の運命には自分の意志で切り開ける部分と、意志とは無関係に降りかかってくる部分の両方があるからです。同会は、ある時期に自分がどんな行動を起こし、社会からどんな役割を求められるのかを示します。言ってしまえば、新しい縁を広げるためのテーマのようなものです。一方の被同会は、予期せぬトラブルや、思いがけない第三者からの引き立てなど、外部からの不可抗力的な作用を映し出します。

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例えるなら、同会は自分が旅行へ出かけて土地の空気に染まっていく感覚に近いと言えます。これに対して被同会は、自分の家に誰かが訪ねてきて、良くも悪くもその影響を受ける状態に似ています。どちらも運気の一部でありながら、方向性がまるで違うわけです。

二つの言葉は字面が似ているため、学び始めの段階では混同しがちです。同会は自分が動く側、被同会は動かされる側と覚えておくと、後の計算でも迷いにくくなります。

この違いを理解しておくと、いま積極的に打って出るべきなのか、それとも周囲の変化を静かに受け止めるべきなのかという判断がしやすくなります。運勢を味方につけるうえで、両者の区別は最初の関門と言えるでしょう。

もう一つ知っておきたいのは、同会が示す役割を現実で果たすことによって、後で触れる傾斜という潜在的な才能が磨かれていくという考え方です。つまり同会は、単なる占いの結果にとどまらず、自己実現の道筋を教えてくれる指標でもあります。逆に被同会は、自分では避けようのない環境の変化を前もって知る手がかりになります。あらかじめ心構えができていれば、突然の出来事にも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。二つを両輪として捉えることで、運勢の管理はぐっと現実的なものになっていくのです。

本命星の出し方と計算方法

同会を導く前提として、まず本命星を正確に割り出す必要があります。本命星とは、生まれた年のエネルギーを象徴する星で、生涯を通じて性格や運勢の土台に最も強く影響すると考えられています。九星気学のあらゆる鑑定は、ここから始まると言っても過言ではありません。

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算出はそれほど難しくありません。西暦を使う場合、手順は三つです。はじめに生まれた年の西暦四桁を一桁ずつ足します。次に合計が二桁になったら、さらに各位を足して一桁にまとめてください。最後に、定数である十一からその数字を引きます。導き出された数字が九星の番号となり、一なら一白水星、二なら二黒土星というように対応しています。

具体例で確認してみましょう。一九八〇年生まれであれば、まず一足す九足す八足す〇で十八、続いて一足す八で九となります。十一から九を引くと二ですから、本命星は二黒土星です。もう一つ、二〇二四年生まれの場合は、二足す〇足す二足す四で八、十一から八を引いて三となり、三碧木星と確定します。

ここで一つ気をつけたいのが、答えを必ず一から九の範囲に収めるという点です。九星は一白から九紫までが円のように循環しているため、引き算の答えが十になった場合は、そのまま十とせず各位を足して一に戻します。仮に〇以下になるようなときは九を足して調整すると考えてください。マイナスの符号だけを外して大きな数のまま使ってしまうと、九つの星から外れて誤った結果になるので注意しましょう。導き出された数字と星の対応は、一が一白水星、二が二黒土星、三が三碧木星、四が四緑木星、五が五黄土星、六が六白金星、七が七赤金星、八が八白土星、九が九紫火星という並びです。星の名前には水・土・木・金・火という五行が織り込まれており、後の相性判断にもそのまま関わってくる点を覚えておくと理解が深まります。

和暦から求める方法もあります。生まれた年の十の位と一の位を一桁になるまで足し、元号ごとの定数から引くやり方です。例えば平成二年生まれなら、〇足す二で二、平成の定数十二から二を引いて十、さらに一足す〇で一となり、一白水星と分かります。参考までに定数を表にまとめました。

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元号 計算に使う定数
明治 16
大正 17
昭和 12
平成 12
令和 9

ただし、計算のうえで一点だけ注意があります。一月一日から二月の初めにかけて生まれた人は、前の年の星になる場合があるのです。理由は暦の区切りにあり、詳しくは後の見出しで説明します。まずは計算の骨組みを覚えておいてください。

月命星の出し方と早見表

月命星の出し方と早見表

本命星の次に重要になるのが月命星です。月命星は生まれた月の星を指し、精神的な側面や、おおむね十二歳頃までの子ども時代の運勢に強く関わるとされています。成長するにつれて本命星の影響が前面に出てきますが、月命星の性質が消えるわけではなく、内面の思考や対人関係の細やかな反応として生涯作用し続けます。

月命星は、自分の本命星と生まれた月の組み合わせで決まります。本命星は三つのグループに分かれ、それぞれのグループごとに各月の星が割り振られる仕組みです。文章だけでは把握しづらいため、早見表を用意しました。ここでいう生まれ月は、カレンダー上の月ではなく、二十四節気の節入りで区切った月、いわゆる節月を指します。表の左に節入りで区切った月を、上に本命星のグループを並べていますので、交わる星を確認してください。

生まれ月 一白・四緑・七赤 二黒・五黄・八白 三碧・六白・九紫
2月 八白土星 二黒土星 五黄土星
3月 七赤金星 一白水星 四緑木星
4月 六白金星 九紫火星 三碧木星
5月 五黄土星 八白土星 二黒土星
6月 四緑木星 七赤金星 一白水星
7月 三碧木星 六白金星 九紫火星
8月 二黒土星 五黄土星 八白土星
9月 一白水星 四緑木星 七赤金星
10月 九紫火星 三碧木星 六白金星
11月 八白土星 二黒土星 五黄土星
12月 七赤金星 一白水星 四緑木星
1月 六白金星 九紫火星 三碧木星

繰り返しますが、表の月はカレンダー上の月ではなく、節入りを基準にした区切りです。旧暦のカレンダーそのものとも異なるので、混同しないよう気をつけましょう。例えば二月であっても、立春より前に生まれた場合は前の月の扱いになります。ここも暦の考え方が関わってくるため、後ほどまとめて触れます。早見表があれば計算の手間はぐっと減りますが、区切りの理解を飛ばすと結果がずれてしまう恐れがあるのです。

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本命星と月命星が同じ時の切り替え

月命星を求めていくと、本命星とまったく同じ星になるケースにぶつかることがあります。この場合、九星気学では星の切り替えという特別な補正を行います。二つの星が完全に同化してしまうと、鑑定の解像度が落ちてしまうためです。

切り替えのルールでは、本命星はそのまま残し、月命星だけを別の星へ変更します。組み合わせは決まっているので、下の表で確認してください。なお五黄土星が重なった場合のみ、陰陽のバランスを取る目的で性別によって分岐します。

重なる星 切り替え後の月命星
一白水星 九紫火星
二黒土星 六白金星
三碧木星 四緑木星
四緑木星 三碧木星
五黄土星 男性は七赤金星/女性は六白金星
六白金星 二黒土星
七赤金星 八白土星
八白土星 七赤金星
九紫火星 一白水星

例えば本命星も月命星も一白水星という人であれば、月命星を九紫火星に読み替えて計算を進めます。この一手間を省いてしまうと、後の傾斜宮や同会の結果がうまく出せなくなります。細かいルールですが、当てはまる人にとっては欠かせない処理と言えるでしょう。もし自分が該当するかどうか不安な場合は、先に本命星と月命星をそろえて見比べてみてください。

節入りを踏まえた星の求め方

星を計算するうえで、最も見落とされやすく、そして最も致命的な誤りが暦の区切りの取り違えです。九星気学は太陽の運行にもとづく二十四節気を使うため、一年の始まりは元日ではありません。一年は立春、つまり毎年二月三日か四日頃から始まるという前提を、まず頭に入れておきましょう。

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この考え方に従うと、一月一日から節分までに生まれた人は、前の年のエネルギーの支配下にあると見なされます。したがって本命星も前年の星で計算しなければなりません。例えば二月一日生まれの人は、暦のうえではまだ前年に属するため、生まれ年をそのまま使うと星を一つ取り違えてしまう危険があります。せっかく計算式を正しく覚えても、この前提を知らないだけで結果がまるごとずれてしまうのです。同じように月の区切りも毎月一日ではなく、その月の節入り日から翌月の節入り前日までを一か月として扱います。各月の目安を表にまとめました。

節気 概ねの節入り日
2月 立春 2月4日頃
3月 啓蟄 3月6日頃
4月 清明 4月5日頃
5月 立夏 5月6日頃
6月 芒種 6月6日頃
7月 小暑 7月7日頃
8月 立秋 8月8日頃
9月 白露 9月8日頃
10月 寒露 10月8日頃
11月 立冬 11月7日頃
12月 大雪 12月7日頃
1月 小寒 1月6日頃

節入り日は太陽の位置で決まるため、年によって前後するのです。もし節入り日の当日に生まれた場合は、生まれた時刻が節入りの瞬間を過ぎているかどうかで所属する月や年が分かれてしまいます。分単位の判定が必要になるので、そのようなときは万年暦や国立天文台が公表する暦を確認するのが確実だとされています。(参照:国立天文台 暦計算室)

九星気学の同会の出し方と活用法

九星気学の同会の出し方と活用法

  • 後天定位盤と年盤を重ねる手順
  • 被同会の出し方と受動的な影響
  • 同会星が示す運勢の意味
  • 五行でわかる同会の相性
  • 傾斜宮の出し方と潜在能力
  • 中宮傾斜の特例と分岐
  • 吉方位と凶方位への注意点
  • 総括:九星気学の同会の出し方|本命星や傾斜も基礎から解説

後天定位盤と年盤を重ねる手順

ここからが本題である同会の求め方です。結論から言えば、同会は二枚の盤を重ね合わせることで導き出します。基準となる普遍的な盤である後天定位盤と、時とともに星が動く年盤を頭の中で重ねる作業だと考えてください。

後天定位盤とは、五黄土星を中央に据え、一白水星を北、二黒土星を南西、三碧木星を東、四緑木星を南東、六白金星を北西、七赤金星を西、八白土星を北東、九紫火星を南に配置した基本の見取り図です。星がどこを本拠地とするかを示す、いわば住所録のような盤と言えます。

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手順は三段階です。第一に、占いたい年の年盤を用意し、自分の本命星がどの方位に巡っているかを確認します。第二に、巡っていた方位が後天定位盤では本来どの星の定位置なのかを照らし合わせるのがポイントです。第三に、定位置の主こそが、その年に同会している星となります。

具体例で見てみましょう。一白水星が中央に入る年に、本命星が八白土星の人を考えます。年盤を作ると八白土星は東の震宮に入ります。後天定位盤で東は本来三碧木星の定位置ですから、この年、本命八白土星の人は三碧木星と同会していると判断できるのです。

なぜ二枚の盤を重ねる必要があるのでしょうか。理由は、動かない基準点があってはじめて、動いている星の変化が読み取れるからです。後天定位盤という不変の物差しに、時とともに移り変わる年盤を当てることで、いまの自分がどんなエネルギーの色に染まっているかが浮かび上がります。この重ね合わせのイメージをつかめれば、同会の理解は一気に進むはずです。

この考え方は年運だけでなく、月運や日運にもそのまま応用できます。月運を見たいなら年盤を基準にして月盤を重ね、日運なら月盤を基準に日盤を重ねます。仕組みは同じなので、一度覚えれば期間を変えても迷うことはないでしょう。慣れないうちは方位盤を紙に書き出して、実際に重ねながら確認してみるのがおすすめです。頭の中だけで処理しようとすると混乱しやすいため、手を動かして体で覚えていくと定着が早まります。

被同会の出し方と受動的な影響

被同会は、同会の視点をそっくり逆さまにすると求められます。前述の通り、同会が自分の巡った先を見るのに対し、被同会は自分の本来の居場所に誰が訪ねてきているかを確認する作業です。言い換えれば、留守宅への訪問者を調べるイメージになります。

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手順を整理しましょう。はじめに後天定位盤で自分の本命星の定位置を確認します。続いて占いたい年の年盤で、その定位置にどの星が巡ってきているかを見ます。そこに入っている星が被同会星です。

同じ条件で試してみます。本命星が八白土星の人の定位置は、後天定位盤では北東の艮宮です。一白水星の年の年盤を見ると、北東の艮宮には四緑木星が巡ってきています。したがってこの年、本命八白土星の人は四緑木星と被同会していると判定できます。

同会が自分の意志で起こす出来事を映すのに対し、被同会は外から降りかかる出来事を映すとされています。両方を並べて見ることで、攻めるべき時期か、受けに回るべき時期かが見えてきます。片方だけでは判断材料が足りない点に注意しましょう。

被同会は思いがけない援助や抜擢を教えてくれる一方で、予期せぬトラブルの気配を示すこともあります。良い面と悪い面の両方を含む指標であることを念頭に置き、過度に一喜一憂しないことが大切だと考えられています。

同会星が示す運勢の意味

同会する星が分かったら、次はその星が示す運勢のテーマを読み解きます。九つの星にはそれぞれ自然界のイメージが結びついており、同会している時期の過ごし方のヒントになるとされています。主な傾向を表に整理しました。

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同会する星 時期のテーマ 意識したい行動
一白水星 停滞と内省 準備や勉強に徹し、次に備える
二黒土星 育成と基盤固め 焦らず目標や情報を集める
三碧木星 飛躍と芽吹き 行動を起こして成長の種をまく
四緑木星 信用と結実 縁を大切にしつつ抱え込みすぎない
五黄土星 帝王と波乱 強引さを抑え平常心を保つ
六白金星 引き立てと多忙 驕らず学びを続ける
七赤金星 実りと享受 出し尽くさず区切りをつける
八白土星 停止と変化 変化を恐れず受け入れる
九紫火星 露見と手放し 後ろめたさがあれば早めに正す

表を見ると、必ずしも華やかな時期ばかりではないと気づくのではないでしょうか。例えば一白水星と同会している時期は、俗に厄年とも呼ばれ、物事が冷え込みやすいとされています。ただし悩みが洗い流されて本来の魅力が戻る時期とも解釈され、決して悪いだけの巡りではありません。

もう少し具体的に見てみましょう。四緑木星と同会している時期は、信用が高まり、結婚や仕事の成果が遠方からもたらされやすい好調な巡りとされています。ただし、頼まれ事を引き受けすぎて骨折り損になる恐れも指摘されており、良い面ばかりではありません。反対に八白土星と同会している時期は、これまでの努力が認められて人生の段階が切り替わる一方、慣れ親しんだものが急に色あせ、変化を強いられる精神的な揺れを伴うと考えられています。

このように、どの星にも追い風となる側面と、気をつけたい側面の両方があります。片方だけを見て舞い上がったり落ち込んだりするのではなく、テーマの全体像をつかんだうえで行動を選ぶことが肝心です。

大切なのは、星のテーマに逆らわず、波に合わせた行動を選ぶことだと言われています。上り調子の時期に守りに入りすぎたり、静かに整えるべき時期に無理をしたりすると、せっかくの巡りを活かしきれません。あなたはいま、どの星のテーマの中にいるでしょうか。

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五行でわかる同会の相性

五行でわかる同会の相性

同会の出し方を調べる人の多くは、自分の運勢だけでなく、特定の相手との相性も気にしています。九星気学の相性は、木・火・土・金・水という五行のエネルギー循環をもとに組み立てられています。基本となる関係は三つです。

一つ目は相生で、互いを育て生かし合う良好な関係を指します。二つ目は相剋で、相手の力を抑え込み、摩擦が生じやすい関係です。三つ目は比和で、同じ五行同士が共鳴する関係を意味します。相生の流れを表にまとめました。

関係 意味 星の例
水生木 水が木を潤し育てる 一白水星と三碧・四緑木星
木生火 木が燃えて火を生む 三碧・四緑木星と九紫火星
火生土 火が灰となり土を肥やす 九紫火星と二黒・五黄・八白土星
土生金 土から金属が生まれる 土星と六白・七赤金星
金生水 金属に水滴が結ぶ 金星と一白水星

ここで誤解しやすいのが、相剋は必ずしも悪ではないという点です。ビジネスの現場では、適度な緊張感が互いの欠点を抑え、高い成果につながることもあります。逆に比和は方向性が合えば推進力が倍増しますが、対立すると歯止めが利かず一気に悪化する危うさもはらんでいます。

さらに一歩踏み込んだ見方として、自分の同会星を本命星に持つ相手との出会いは、深い縁を示すと解釈されています。例えば七赤金星と同会している年に、本命星が七赤金星の人と深く関われば、その年のテーマである実りや楽しみに向けた出来事が加速していくと考えられています。橋渡しの具体例も挙げておきましょう。一白水星と二黒土星は土が水をせき止める相剋の関係にありますが、間に六白金星の人を置くと、土生金・金生水という滑らかな流れが生まれ、摩擦がやわらぐとされています。

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相性は固定された優劣ではなく、扱い方しだいで変わるものだと捉えておきましょう。相剋だからと関係を断つのではなく、どう組み合わせれば力が循環するかを考える姿勢が、人間関係を豊かにしてくれるはずです。

傾斜宮の出し方と潜在能力

同会が外から求められる役割を示すのに対し、内側に眠る才能や無意識の思考を映すのが傾斜宮です。二つは表と裏の関係にあり、外の役割を果たすうちに内の才能が磨かれていくという成長の仕組みを形づくっています。

傾斜宮は、本命星と月命星の二つを組み合わせて求めます。手順としては、まず生まれた月が支配する月命盤を用意しましょう。月命盤では月命星が中央に入っています。次に、盤の上で自分の本命星がどの方位にあるかを探してみてください。本命星が入っている方位こそが、その人の傾斜宮です。

傾斜宮には坎宮・艮宮・震宮・巽宮・離宮・坤宮・兌宮・乾宮の八種類があります。例えば月命盤で本命星が南東の巽宮にあれば、巽宮傾斜になるという具合です。巽宮傾斜の人は、表向きの印象がどんな星であっても、心の奥に人脈を広げる才能や、遠方の縁を結ぶ調整役としての素質を秘めていると解釈されます。

本命星が控えめな一白水星の人でも、傾斜宮に華やかな星を持てば、内心では表舞台で輝きたいという情熱を抱えている場合があるとされています。表面の性格と本質のギャップを説明してくれるのが、傾斜宮のおもしろさだと言えるでしょう。

八つの傾斜宮は、それぞれ異なる気質を映すとされています。例えば坎宮傾斜は思慮深さや粘り強さ、震宮傾斜は行動力や瞬発力、離宮傾斜は感受性や表現力といった具合に、方位の持つイメージがその人の奥深くに刻まれていると解釈されます。表向きの本命星が同じでも、傾斜宮が違えば内面の色合いはずいぶん変わってくるわけです。自分の傾斜宮を知ることは、なぜ自分がある場面で無意識にその選択をしてしまうのか、という問いへの答えにつながることもあります。

ただし傾斜宮はあくまで潜在的な傾向を示すもので、当たり外れを断定するものではありません。自分の隠れた強みを知る手がかりとして、肩の力を抜いて活用するのが良い向き合い方だと考えられます。

中宮傾斜の特例と分岐

傾斜宮を求めるときにも、本命星と月命星が同じ星になる特例があります。前述の通り、二つが同じだと月命盤で本命星が中央の中宮に入ってしまい、通常の八つの傾斜宮に当てはめられません。この状態を中宮傾斜と呼びます。

中宮傾斜の場合は、本命星の性質ごとに決められた傾斜宮を割り当てるという特例ルールを使います。具体的な対応は下の表にまとめました。なお流派によって扱いが分かれる部分もあるため、ここでは広く用いられている考え方を紹介します。

本命星(=月命星) 割り当てられる傾斜宮
一白水星 離宮傾斜
二黒土星 乾宮傾斜
三碧木星 巽宮傾斜
四緑木星 震宮傾斜
五黄土星 男性は兌宮傾斜/女性は乾宮傾斜
六白金星 坤宮傾斜
七赤金星 艮宮傾斜
八白土星 兌宮傾斜
九紫火星 坎宮傾斜

表を見て分かる通り、本命星と月命星がともに五黄土星のときだけは、陰陽のバランスを取るために性別で傾斜宮が分岐します。ちなみにこの割り当ては、前述の星の切り替えで読み替えた後の月命星が持つ定位置の宮と一致しています。つまり、切り替えのルールを覚えておけば、中宮傾斜の傾斜宮も同じ考え方で導けるわけです。二つの特例を別々に丸暗記する必要はありません。

興味深いのは、中宮傾斜の人の気質に対する解釈です。内面と外面の葛藤が少なく、逆境に対してとても強い精神構造を持つと評価されることが多いのです。傾斜がないと表現されることもありますが、それは弱点ではなく、むしろ芯の強さの表れと受け止められています。

中宮傾斜に当てはまるかどうかは、本命星と月命星が一致しているかどうかで決まります。星の切り替えの処理と混同すると計算がずれてしまうため、どちらの場面の話なのかを区別しながら進めてください。

吉方位と凶方位への注意点

同会によっていつ動くべきかが見えても、どちらへ動くかという方位の視点を欠かすことはできません。たとえ運気が高まる時期であっても、進む方位が凶方位であれば、成果が大きく削られてしまうと考えられているからです。同会の学びを行動に移す前に、方位の確認をぜひ習慣にしてください。

特に警戒される大凶方位を表にまとめました。引っ越しや長距離の旅行、新規事業の立ち上げなど、大きく動くときほど影響が出やすいとされています。

方位 性質
五黄殺 五黄土星が巡る方位。自発的な行動が自滅を招きやすいとされる
暗剣殺 五黄殺の反対側。他動的で突発的な災難が起こりやすいとされる
歳破・月破・日破 その年月日の十二支の反対側。破れや離別を招きやすいとされる
本命殺 自分の本命星が巡る方位。健康面への影響が心配される
本命的殺 本命殺の反対側。心身の不調につながりやすいとされる

これらを避けたうえで、自分の本命星と相生または比和の関係にある吉方位を選ぶのが、運命を扱ううえでの基本とされています。もっとも、方位の吉凶だけで人生が決まるわけではありません。あくまで判断材料の一つとして、他の要素と合わせて総合的に考える姿勢が求められます。

なお、ここで挙げた凶方位は毎年少しずつ入れ替わります。五黄殺や暗剣殺は五黄土星の巡る位置によって変わり、歳破はその年の十二支によって決まるためです。したがって、去年は問題なかった方位が今年は避けるべき方位になっている、ということも起こり得ます。大きな移動を計画する前には、その年の盤で最新の配置を確認する習慣をつけておくと安心でしょう。

ここまで見てきたように、同会は時間の戦略、方位は空間の戦略と言えます。二つを組み合わせることで、いつ・どちらへ動けば波に乗りやすいかという実践的な指針が手に入るのです。占いを不安の種にするのではなく、前向きな一歩の後押しとして役立ててみてはいかがでしょうか。

総括:九星気学の同会の出し方|本命星や傾斜も基礎から解説

  • 同会は自分から外へ向かう能動的な動きを示す指標である
  • 被同会は外から自分へ向かう受動的な作用を示す指標である
  • 同会を出す前に本命星と月命星を正確に割り出す必要がある
  • 本命星は西暦や和暦から計算で導き出せる
  • 月命星は本命星のグループと生まれ月の組み合わせで決まる
  • 本命星と月命星が同じ星なら星の切り替えの補正を行う
  • 暦の区切りは元日ではなく立春を一年の始まりとする
  • 節入り日の当日生まれは時刻まで確認する必要がある
  • 同会は年盤の本命星の位置を後天定位盤と照らして求める
  • 被同会は本命星の定位置に巡ってきた星を確認して求める
  • 同会する星ごとに運勢のテーマと過ごし方の指針がある
  • 相性は木火土金水の五行の循環をもとに読み解く
  • 傾斜宮は月命盤で本命星が入る方位から潜在能力を見る
  • 本命星と月命星が重なる人は中宮傾斜として特例で扱う
  • 同会の時期を活かすには吉方位と凶方位の確認も欠かせない
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