「自分は早生まれだけど、九星気学での占いはどう見ればいいの?」「1月生まれだから、同い年の友達と本命星が違うって本当?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。生年月日で運勢を占う九星気学ですが、年の区切り方が一般的なカレンダーと異なるため、特に早生まれの方は自分の本命星を間違えて認識しているケースが少なくありません。インターネットの早見表を見ても、自分の星がどれなのか確信が持てず、占いが本当に当たるのか不安に感じることもあるでしょう。また、一番強い星はどれか、といった関心を持つ方もいるかもしれません。せっかく運勢を良くしようとしても、基本となる本命星が違っていては、正しい結果は得られません。
この記事では、九星気学における早生まれの正しい考え方から、ご自身の正確な本命星を調べる方法まで、分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、もう自分の本命星で迷うことはありません。
- 九星気学の1年の始まりがいつなのかが分かる
- 早生まれの人が自分の本命星を正しく見つける方法
- 本命星を間違えることによる運勢への影響
- 他の占いと九星気学の年の区切り方の違い
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九星気学で早生まれの判断が重要な理由
- 九星気学の1年の始まりは「立春」
- 生年月日が1月生まれの人は要注意
- 同い年でも本命星が違うケースとは
- 本命星を間違うと運勢も変わる?
- 流派による解釈の違いと「節入時刻」の重要性
九星気学の1年の始まりは「立春」
九星気学の運勢を正しく理解する上で、最も重要な結論は「1年の始まりは1月1日ではなく、立春の瞬間である」ということです。
なぜなら、九星気学は太陽の黄道上の位置で季節を分ける「二十四節気」を基準にしているからです。年の切り替えは「節入(せついり)」または「節切り」と呼ばれ、月の満ち欠けを基準とする旧暦の元旦(朔日)とは異なる概念です。この考え方では、春の始まりを示す「立春」が新しい年のスタート地点とされています。
具体的に、立春は毎年2月4日頃にあたりますが、日付は固定ではありません。立春は「日」ではなく、太陽黄経が315度に達する「瞬間(節入時刻)」で定義され、年により2月3日~2月5日の範囲で変動します。このため、九星気学における1年間は、「ある年の立春の瞬間から、翌年の立春の前まで」となります。このルールを知らないと、本命星の誤判定の原因になります。
ポイント
九星気学の新年は元旦ではなく、立春の節入時刻をもって始まります。このため、1月1日からその年の節分までに生まれた方は、暦の上では前年の九星として扱われる点に注意が必要です。
生年月日が1月生まれの人は要注意
九星気学
私は1月生まれなので
前年の「七赤金星」に含まれるというのを最近知った
今まで六白金星だと思ってた…んで七赤金星、
今年は凶らしいんだけど
リフォームしたり家具を買い替えたりすると運気が上がるらしい
めっちゃやってる
リフォームどころかリノベしてる。… pic.twitter.com/UtpOvgQIIf— こねむ (@conem20) May 23, 2025
前述の通り、九星気学の新年は立春から始まるため、特に1月1日から節分(立春の前日)までに生まれた方は、ご自身の本命星を確認する際に注意が必要です。
多くの方は、ご自身の生まれた西暦年で本命星を判断してしまいます。しかし、この期間に生まれた方は、九星気学上では「前年の生まれ」として扱われます。暦上では、まだ新しい年のエネルギーに切り替わっていない、ということになるのです。
例えば、1996年1月15日に生まれた方がいるとします。一般的な感覚では1996年生まれなので、その年の本命星である「四緑木星」だと考えがちです。しかし、1996年の立春は2月4日でした。このため、1月15日生まれの方はまだ1995年の運気に入るため、本命星は1995年の「五黄土星」として鑑定するのが正しいのです。
注意点
1月生まれの方だけでなく、2月の上旬、節分までに生まれた方も同様に前年の九星となります。立春の日は年によって変動するため、正確な日付を確かめることが大切です。
同い年でも本命星が違うケースとは
ここまでの説明で分かる通り、九星気学では「同い年」であっても、誕生日によって本命星が異なるケースが発生します。
これは、学校の学年が4月2日から翌年4月1日で区切られるのと考え方が似ています。同じ学年でも、4月生まれの子と翌年3月生まれの子がいるように、九星気学でも同じ西暦年に生まれていても、立春を境に本命星が変わるのです。
具体的に、1983年生まれの2人を例に見てみましょう。1983年の立春は2月4日でした。
- Aさん:1983年2月3日生まれ → 年の切り替わり前なので、前年(1982年)の「九紫火星」が本命星
- Bさん:1983年2月4日生まれ → 立春当日なので、1983年の「八白土星」が本命星
このように、AさんとBさんは誕生日が1日違うだけで、全く異なる本命星を持つことになります。ご自身の本命星を調べるときは、西暦年だけでなく、誕生日が立春の節入時刻の前か後かを必ず確認することが重要です。
本命星を間違うと運勢も変わる?
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九星気学では本命星だけでなく
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結論から言うと、もし本命星を間違えて認識していれば、運勢や吉方位、相性など、鑑定結果が大きく異なる可能性が高いです。
その理由は、九星気学の占術が、個人の本質を表す「本命星」を全ての基本としているからです。性格や運勢の流れはもちろん、引越しや旅行で良いエネルギーを得るための「吉方位」も、本命星ごとに全く異なります。
例えば、本来は「五黄土星」の人が、自分を「四緑木星」だと思い込んでいるとします。この場合、四緑木星にとっての吉方位へ旅行したつもりが、実は五黄土星にとっては大凶方位である「五黄殺」や「暗剣殺」であった、という事態も起こり得るのです。これは開運どころか、逆に思わぬ不運を招くことになりかねません。
用語補足
- 五黄殺(ごおうさつ):その年の年盤で五黄土星が回座する方位。自ら災いを招くとされる大凶方位。
- 暗剣殺(あんけんさつ):五黄殺の反対側(対冲)の方位。他動的な災難や突発的なトラブルに見舞われやすいとされる大凶方位。
このように、正しい本命星を知ることは、九星気学を活用する上での第一歩であり、最も大切な基本となります。
流派による解釈の違いと「節入時刻」の重要性
「占い師に鑑定してもらったら、ネットで調べた結果と違う本命星を言われた」という経験をされた方もいるかもしれません。このようなことがあると、九星気学が本当に当たるのか不安になります。
結論として、九星気学のほとんどの流派では「1年の始まりは立春の節入」というルールを採用しています。しかし、鑑定士によっては、年の切り替わりを日付だけでなく「時刻」まで厳密に見るため、解釈が分かれることがあります。
例えば、国立天文台によると、2025年の立春は2月3日23時10分(日本標準時)です。この時刻を厳密に採用する流派の場合、同じ2月3日生まれでも、23時09分までに生まれた方は前年(2024年)の「三碧木星」、23時10分以降に生まれた方は2025年の「二黒土星」と、本命星の判断が分かれます。
もし鑑定結果に疑問を持った場合は、その場で「年の区切りを日付で見ていますか、それとも時刻で見ていますか?」と質問してみることをお勧めします。信頼できる鑑定士であれば、その鑑定基準を丁寧に説明してくれるはずです。
境界時間前後の出生の方は特に、国立天文台の発表する節入時刻で確認するのが最も安全と言えるでしょう。
九星気学における早生まれの正しい調べ方
- まずは本命星の早見表で確認しよう
- 四柱推命など他の占いでも同じ?
- 干支の考え方は九星気学と違う?
- 九星気学で一番強い星は存在する?
- 2月・3月生まれは胎年加味も考慮
- 自分の本命星を正しく知ることが開運の鍵
まずは本命星の早見表で確認しよう
ご自身の正確な本命星を知るための最も簡単な方法は、早見表で確認することです。
ただし、インターネットや書籍の早見表を利用する際には、必ず「※1月1日~節分(立春の前日)生まれの方は前年をご覧ください」といった注釈があるかを確認してください。信頼できる早見表には、この注意書きが必ず記載されています。
【重要】1月1日~節分(立春の前日)生まれの方は、下の表でご自身の生まれ年の「前年」の九星を確認してください。
本命星 | 生まれ年(西暦) |
---|---|
一白水星 | 1945, 1954, 1963, 1972, 1981, 1990, 1999, 2008, 2017 |
二黒土星 | 1944, 1953, 1962, 1971, 1980, 1989, 1998, 2007, 2016, 2025 |
三碧木星 | 1943, 1952, 1961, 1970, 1979, 1988, 1997, 2006, 2015, 2024 |
四緑木星 | 1942, 1951, 1960, 1969, 1978, 1987, 1996, 2005, 2014, 2023 |
五黄土星 | 1941, 1950, 1959, 1968, 1977, 1986, 1995, 2004, 2013, 2022 |
六白金星 | 1940, 1949, 1958, 1967, 1976, 1985, 1994, 2003, 2012, 2021 |
七赤金星 | 1939, 1948, 1957, 1966, 1975, 1984, 1993, 2002, 2011, 2020 |
八白土星 | 1938, 1947, 1956, 1965, 1974, 1983, 1992, 2001, 2010, 2019 |
九紫火星 | 1937, 1946, 1955, 1964, 1973, 1982, 1991, 2000, 2009, 2018 |
補足:本命星の計算方法
早見表がなくても、簡単な計算で本命星を割り出すこともできます。
- 生まれた年(西暦)の数字をすべて1桁にして足します。(例: 1995年 → 1+9+9+5 = 24)
- 出た数字が2桁なら、さらに1桁になるまで足します。(例: 24 → 2+4 = 6)
- 「11」から、2で出た数字を引きます。(例: 11 - 6 = 5)
この場合の数字が本命星に対応します(5は五黄土星)。1月1日~節分生まれの方は、必ず前年の西暦(この例では1994年)で計算することを忘れないでください。
四柱推命など他の占いでも同じ?
色々な占術(西洋占星術、カバラ数秘術、算命学、四柱推命、九星気学、宿曜占星術、姓名判断、等々)を試行してたら、それぞれの違いがDAWの違いみたいに感じられてきて非常に面白い。
— Yu Miyashita (Yaporigami) (@underarrow) August 22, 2025
九星気学と同様に、古代中国で発祥した他の東洋占術でも、年の区切りを立春の節入とするケースが一般的です。
代表的な占術として、以下のようなものが挙げられます。
- 四柱推命(しちゅうすいめい)
- 算命学(さんめいがく)
これらの占術は、生まれた「年」「月」「日」「時間」から運命を読み解くもので、その暦の基準は九星気学と同じく二十四節気に基づいています。そのため、これらの占術で鑑定する場合も、早生まれの方は年の始まりが立春であることを念頭に置く必要があります。
このように、東洋由来の占いの多くは、自然のサイクルや季節の移り変わりを重視する二十四節気の考え方を採用しているのです。
干支の考え方は九星気学と違う?
「早生まれだと、干支も前の年になるの?」という疑問は、東洋占術の複雑な部分です。
社会通念上、年賀状などで使われる干支は、新暦の1月1日(元旦)で切り替わるという認識が広く見られます。一方で、占術の世界、特に干支で年・月・日を刻む「干支暦」を用いる多くの場面では、立春を年の始まり(歳首)と捉えるのが一般的です。つまり、九星気学や四柱推命で用いる干支は、立春で切り替わると考えるのが基本となります。
例えば、2025年1月20日生まれの人は、
- 一般的な考え方:2025年の干支である「巳(へび)」と見なされることが多い
- 占術上の考え方:立春前なので、2024年の干支「辰(たつ)」として扱われる
このように、どちらの基準で見るかによって解釈が変わります。占いの際には、その占術が立春区切りを採用していることを理解しておくことが大切です。
九星気学で一番強い星は存在する?
九星気学に触れると、「一番強い星はどれですか?」という疑問を持つ方がいます。この問いに対する明確な答えは、「特定の星が一番強いということはない」となります。
なぜなら、九星にはそれぞれ異なる性質や役割があり、優劣や強弱で比較するものではないからです。例えば、九紫火星には華やかさや情熱があり、一白水星には柔軟性や順応力があるように、各星に固有の長所があります。
ただし、その性質から「五黄土星」は「帝王の星」「支配者の星」という通称で呼ばれることがあります。これは、五黄土星が持つ強力なリーダーシップや、周囲を圧倒するほどのパワーを象徴する表現ですが、これが他の星より優れているという意味ではありません。
ポイント
九星に優劣はありません。それぞれの星が持つ個性と役割を理解し、自分の人生に活かすことが、九星気学における開運の考え方です。
2月・3月生まれは胎年加味も考慮
ここでは、少し専門的な内容になりますが、2月4日(立春)から3月末頃までに生まれた方が知っておくと役立つ「胎年加味(たいねんかみ)」という考え方があります。
これは、流派によって扱いが分かれる補助的な概念ですが、母親のお腹の中にいた期間(胎年)の星の影響も受けると考えるものです。2月や3月に生まれた方は、妊娠期間のほとんどを、前年の九星の運気の中で過ごしています。そのため、ご自身の本命星だけでなく、前年の星の性質も併せ持つ傾向があるとされることがあるのです。
この胎年加味は、特に人生の大きな転機となる「引越し」など、長期的な影響を及ぼす方位を判断する際に重要視されることがあります。一方で、日々の吉方位取りや短期の旅行では考慮しないとする見解も多く見られます。
補足
例えば、本命星が六白金星の2月生まれの人がいるとします。前年の星は七赤金星です。この場合、引越しの方位を決めるとき、六白金星にとっての凶方位に加えて、七赤金星が巡る方位も凶方位として考慮する場合がある、ということです。
総括:九星気学で早生まれの運勢は?本命星の正しい調べ方
- 九星気学の1年は元旦ではなく二十四節気の「立春」で切り替わる
- 立春は日付ではなく太陽の位置で決まる「瞬間(節入時刻)」である
- 1月1日から節分までに生まれた「早生まれ」の人は前年の本命星となる
- 本命星を間違えると鑑定結果が大きく異なる可能性が高い
- 鑑定の際は年の区切りを日付で見るか時刻で見るか流派により異なる
- 境界時間生まれの人は国立天文台の発表で確認するのが最も確実
- 本命星は注釈付きの早見表で確認するのが簡単で間違いが少ない
- 計算式を使う場合は早生まれなら必ず前年の西暦で計算する
- 四柱推命など他の東洋占術も多くは立春(節入)を基準とする
- 占術で使う干支も立春で切り替わるのが一般的
- 九星に優劣や強弱はなく各星に固有の長所と役割がある
- 五黄土星は「帝王の星」と呼ばれるが一番強いという意味ではない
- 2月・3月生まれは前年の星の影響を考慮する「胎年加味」という考え方がある
- 胎年加味は主に引越しなど長期的な方位を見る際に参考にされることがある
- 正しい本命星を知ることが九星気学を活用した開運の第一歩である